もう認めましょう。日本の「伝統芸能鑑賞」は難しい。初心者には特に。
そう、まさに「歌舞伎」や「能」といった芸能のこと。
しかし、ここ中国地方ではその「お堅い」イメージとは逆に、わかりやすく、大人から子どもまで楽しめる民族芸能に恵まれている。
それが、神楽。
神楽は、神に奉納するための神事として伝わる歌舞。
島根県西部の「石見神楽」を源流に広島県北西部で受け継がれてきた「芸北神楽」(通称「広島神楽」)は、私たちが宮島の厳島神社の儀式でよく観る舞いとは全く違う迫力で人気を集めてきた。



華やかな衣装に、悪霊として名高い鬼、八岐大蛇、決闘シーンで見事に早変わりする衣装、巧みな刀裁きなど壇上の展開をリードするのは大太鼓、小太鼓、手打鉦、横笛から構成される奏楽と呼ばれるもので、時折大太鼓が煽り立てる掛け声で変わる展開には目が離せない。
夜を徹して楽しむ神楽は学問的な伝統芸能とは違い、「お祭りごと」として地元民に親しまれている。
神楽といえば、会場にブルーシートを広げ、お酒を飲み交わし、地元の人たちと賑わうことこそ醍醐味の一つだが、神社で行われる祭りの多くは秋に集中する傾向があり、また郊外で行われることが多いためアクセスが少し不便だったりする。




でも実はあるんです。観られるんです。
平和記念公園から徒歩すぐ近くにある県民文化センターで4月から12月までの毎週水曜日の夜、地元の有名神楽団の舞を楽しめる。
19時開演、45分の演目を2幕。
開場は18時。
入場料は1000円で券は当日17時から購入可能。
※人気神楽団の場合はしばし並ぶことも。

「広島神楽」の中でも一番の花形ともいえるのが、旧舞の人気演目「八岐大蛇」。年に一度、八つの頭と八本の尾をもった巨大な怪物が山から下りてきて、村の若い娘を襲う、日本神話を題材にしたものだ。
「広島神楽」定期公演では1ヶ月に2度は鑑賞できるので「広島神楽」を代表する演目を見るチャンスは見逃したくない。



また、演目を簡単に紹介した英語の説明書きもあり、日本語が分からない外国人観光客の方も幅広い演目内容を理解することができる。

鑑賞が終わると、観客はキャストのメンバーたちとステージ上で写真を撮ったり、舞台衣装に使われた豪華な衣装を壇上で身に着けることもできる。ここで撮った写真は旅の良いお土産として、とりわけ子どもたちにとっては鑑賞後の楽しみの一つであることに間違いない。



酒瓶など飲食物などの持ち込みは残念ながら禁止されているが、1幕目終了後15分間の休憩をはさむので、その際にメインホールの外側にある自動販売機からソフトドリンクなどを飲むこともできる。

演目中のビデオ撮影やフラッシュを使用しての写真撮影は禁止されているが、
スマホでのノンフラッシュでの動画や写真撮影は大歓迎ですので、動画やSNSを使って皆様のお友達に神楽のすばらしさをどんどんと発信してください。
撮影をされる場合は(みなさん撮られるかと思いますが)、他の観客の方に迷惑のかからないよう指定された撮影場所で座って撮影してくださいね。

広島の神楽を鑑賞できる貴重な水曜日の夜を、お見過ごしなく!


インフォメーション

  • 2017広島神楽定期公演
  • 住所
  • 広島県広島市中区大手町1丁目5−3 (広島県民文化センター)
  • 営業時間
  • 平成29年4月5日〜12月27日/各水曜日の夜
  • URL
  • http://www.rccbc.co.jp/event/kagura/
  • 著者
  • GetHiroshima