世界遺産に登録され、国内外からの観光客も増加の一途をたどる宮島。ひとたび宮島に渡ってしまうと、どこへ行っても人混み、何を食べるにも待ち時間。のんびりお茶を飲むのも難しいこともある。もちろん、それ以上の魅力が宮島にはあるのだが。

宮島口が今、若者たちの力で変わりつつある。宮島や広島の地元作家の作品をゆっくり見られるギャラリーショップや、昔ながらの商店を改装し、調度品や装飾をそのまま生かして利用しているカフェなど、独創的なアイディアが詰まった新しいお店が次々とオープンしている。厳島神社だけではない、宮島の魅力を伝えようとしている。

そのうちの一つ、古本カフェ「epilo」。今や有名なあなごめし店「うえの」の店内奥にある隠れ家的読書カフェだ。あなごめし店はいつでも大にぎわいで、店内にも店外にもあなごめし弁当を待つ人で溢れている。epiloに行くには、店内の客の列を通り抜け、ずずいと奥へ進んでいく。すると、手作りの看板や懐かしいたばこの広告板などが迎えてくれる。まるで別世界に迷い込んだみたいだ。



epiloは、100年以上前に建てられた酒蔵をだった建物だ。あなごめし「うえの」も、昔酒屋だったから、その敷地内にあるのも道理だ。



中に入ると、1階は広島のものづくり作家たちのお洒落な作品がずらり。
どれも、宮島のお土産店でよく見かけるものとは違い、作家の個性と愛が溢れるものばかり。
生活用品から絵本、お菓子までひとつひとつにストーリーがありそうで想像が膨らむ。
それらが廃業した書店からもらってきたという本棚をリサイクルした棚に丁寧にディスプレイされている。
ひとつひとつ手にとって、店員さんに話を聞いてみたくなる。

2階に上がると、本がずらりと並んだ本棚。カフェというより、古い図書館のよう・・・と思いきや、木製のキッチンや昔ながらの床屋さんで見かける散髪椅子など、博物館さながらの雰囲気。
どっしりとした木のテーブルとベンチに陣取って、雑誌や本をめくりながら過ごす贅沢なティータイム。



オーナーのさとうみどりさんは、旅人と地元の人が自然と交流できる場所でありたいという。ここでしか手に入らない商品も多い。
宮島には何度も足を運んだ地元の人も、旅の終わりには立ち寄って欲しい。
きっと、その日その時だからこそ巡り会える一品に出会えるだろう。


インフォメーション

  • 古本図書館& Cafe & Gallery Shop|みやじまぐちの想い出shop epilo
  • 住所
  • 廿日市市宮島口1丁目5-11 あなごめしうえの内
  • 営業時間
  • 月〜金10:00〜18:00、土日祝10:00〜19:00
  • 定休日
  • 不定休
  • 著者
  • ひびひろしま