「何しよるん、入りんさい」
「そこに立っとっちゃーわからんけ。みんな見よう見まねなんじゃけ」



浴衣姿のおじいちゃんのそんな一声で盆踊りの輪に入る。



―広島は、とうかさん大祭で夏がくる。



今年は例年以上に外国人観光客の方や在住の方々の姿もたくさん見かけた。
長年ウェブサイトで、とうかさんは新天地広場だと呼びかけてきた努力が実を結んだようで嬉しい。



外国人観光客が盆踊りの輪に入り、浴衣姿のおばあちゃんから振りを習う姿は、
後方から眺めると背丈がデコボコしていて、なんだか微笑ましかった。
この東新天地公共広場で毎年盛り上がりを見せてきた「ゆかたで盆踊り大会」は、地元民、観光客で賑わう。
飛び入り参加もウェルカムな盆踊りの輪は、時間が経つに連れ、どんどん広がっていった。



「世界が今、一つの輪になっています!!」

と、新天地広場の高いやぐらの上で、
「広島天国」と「それ行けカープ」を熱唱する南一誠さんの姿が。

広島人にお馴染みの「それ行けカープ」に振りがあったことにびっくりだ。
そんな彼の生歌に合わせて、老若男女が、3夜を躍り明かした。



とうかさんは、圓隆寺の「稲荷大明神」のお祭りで、400年に渡り続いている。

えびす講・住吉神社祭りと並んで広島の三大祭りに数えられ、また、「ゆかたの着始め祭り」としても有名。



筆者の従来のとうかさんの楽しみ方といえば、浴衣を着て、歩行者天国になる中央通りにずらりと並ぶ屋台で一通り楽しみ、あとは締め付けられる浴衣に息を切らすようなことばかりだったが、今年は南一誠さんを始め、老若男女で3夜を踊り明かし、良い夏の思い出ができた。



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  • 著者
  • GetHiroshima/寺尾 綾佳